NEKO_SuperNyanko

個人ゲーム開発ブログ

脳の処理について驚いた話

脳の仕組みや精神といったものはまだまだ研究途上の分野らしいが、偶然、興味深い話を目にした。

 

はっきりしたエビデンスとかは省略しちゃうのだけど、結論から言うと、いわゆる「天才」とか「一般人より極端に苦手な分野がある一方で天性の得意分野を持つ人(いわゆる発達障害ASDなどと呼ばれるもの)」といった状態に該当する人、あるいは統合失調症の症状がある人は、脳の一部が奇形にあり本来の機能(図のようなもの。説明用に作った)を果たせない部分があるため、本来の脳の役割担当と異なる役割配置で情報を処理するらしい。

 

通常、一般的な人の脳は「思考」するときに「視覚情報や聴覚」の処理を休ませて高次元機能を動かすらしいのだが、例えば、統合失調症(幻覚や幻聴の症状が出るような状態)の場合は「視覚情報や聴覚」の部分が思考に集中すると逆に活性化するらしい。

 

この話になぜ興味を持っているかというと、昔、自分の知人でものすごく頭のいい先輩がいたのだけど、統合失調症で悩んでいてとうとう入院してしまった人がいた。めちゃくちゃ頭の回転が速く膨大な本も瞬時に思い出したりできてすごいのだが、幻覚や幻聴に悩んでいて、「こんなにすごい論理思考能力を持っている人が、どうして」とショックでもあり、医療が速く進歩して治るといいなとか、子供心に思ったりしたことがあるからだ。

 

自分もADHDの傾向があると医師には言われてるし、何かに没頭しはじめるとどんどんいろんな情報(人間の会話、周りの状況)が吹っ飛んで何日も徹夜しちゃう症状が昔は強くて悩まされていて、「どうして周りが分からなくなるのだろう?」とか異常に聴覚の情報過多で耳栓しないと何もできないみたいな時があり、周りはそんな症状に悩んだ人が身近にはいなくて随分とどうしたものかと困っていた。

 

最近はADHDの緩和をする薬などもあり、自分もそういった処方を受けることで、徹夜して何日も没頭するといった異常性はフッと消えた(薬を飲み忘れていると暴発する。)

 

普通の人ができないような過集中ができるというのは、IT系の同業者には多い気がする。人とコミュニケーションが苦手な一方で数学や論理思考力がめちゃくちゃ早かったり、集中力が一般的な人よりも高いタイプ。そういう特性は、仕事が追い込まれている時やプロジェクトでスピード重視の時には凄まじい武器にもなるのだが、常時ONになっているとメルトダウンして神経が参ってしまう人も多い。

 

ほどよく自分の限界と、必要な局面においては特性を発揮して、生かせて行ければよいのだがな…と思っていたが「しかし、なんでこんな特性になるんだろうね?」と長年不思議だったので「脳の処理系統が順番や担当が違う状態になってるぽい」という話は、長年の疑問に納得のいく合理的な説明だった。

 

それから、最近になって女性の場合は子宮などで作用すべき抗体が脳を攻撃してしまい統合失調症のような症状が出る人もいると分かってきたそうで、そういった人は子宮などにある腫瘍などを切除すると治るみたいなケースもあるらしい。

 

自分が腎不全になりかけてると救急搬送されたときもウイルス自体が攻撃しているのではなく自分自身の抗体が腎臓で自分を攻撃しかかっていて発症しかかっていると説明されて電子顕微鏡まで見せてもらい、「花粉症以外にも抗体が悪さしちゃうことあるのかあ」ぐらいに思ってたが、まさかそれが精神疾患の原因になりえる研究まで進んでるなんて知らなくてびっくりした。
※ちなみに、私は幸いにも腎不全にはまだなってない。一時期は本当に危なかったが検査入院で済んだ。

 

本記事は、又聞きであるし、研究論文の素人概略だったりするし、まだ諸説ある研究分野などのも含まれているようなので、気になる人は自分の主治医なりかかりつけ医に相談なりしてみてください。このブログは日記レベルなので、ちょっとしっかりエビデンスを提示できるようなしっかりしたサイトではないので、「個人のつぶやきです」ぐらいで。。。

 

そこまでして書くなよ、という人もいると思うけど、自分にとっては30年以上の疑問や不思議に思っていたことに「え!?そうなの!?そういう可能性もあるのか!!」と驚きと興味深い内容であったので、どうしても呟いておきたかった。

 

だってねえ、IT界隈の活躍している人は、大なり小なり、ちょっと一般の人とズレてる人が多いんだよ。共感能力がないけど論理思考が異常に高い人とか、国語力が壊滅的なのにプログラムコードになったら天才的な発想でつぎつぎ書ける人とか、一方でメンタルが異常に弱かったり、イレギュラーな状態には全く応用力が無かったり。

 

私は「人見知りで引きこもり」と言うけど全然信じてもらえない。ぱっと見、饒舌に次から次に話し続けるし、多分、普通の人より考えて会話するという点だけにおいては即答できる場合がある。ただ、社会性とか協調性あるいは共感能力が欠落してて空気読めないというか、「それって全く意味が無いし、議論する必要もないね」と言わんでもいいのにズバっとうっかり言ってしまって相手のメンツやプライドを傷つけてしまうことがよくある。なので、なるべく人と話したくない。知らんうちに怒らせて、怒られるのが嫌だから。

 

ただまあ、それも「どうして、いつもこうなっちゃうんだ」という疑問で止まっていたのが「そもそも、脳の本来は処理能力が切り替わるべきケースで、一般人と真逆の部分が活性化して、通常と異なる部位が代替処理するからよ」みたいに説明されちゃうと、ああ、そりゃあしょうがないなあとスッとした。

 

本人に幻覚・幻聴があったかは知らないが、アインシュタイン統合失調症の家系(統合失調症は遺伝性がある)であり本人が「目で考える」といっていたそうだが、脳の視覚部位が論理思考を代替してオーバーブーストしていたのかもしれない。

 

治る治らないは自分ぐらいのおっさんになると、もはやアイデンティティとして受け入れてるのでしょうがないぐらいに思うんだが、それでも「どうして、こうなるの?」には「あなたはギフテッドなのよ」なんぞより「奇形で本来の部位が動かないのよ」の方が個人的には救いがあるなあと思う。やっぱり、プログラムとかシステム設計していると、物事には合理的説明がつくオチのほうがしっくりくるんだよな、職業柄。

 

そんなポエムでした。