NEKO_SuperNyanko

個人ゲーム開発ブログ

X(旧Twitter)を課金してみた話

X(旧Twitter)は140文字のミニブログ

イーロン・マスク氏が買収してXになってから着実にそのサービスは別物へと静かに変貌しつつある

それでも、まだまだ日本ではシェアの多い「ゆるい繋がりのSNS」であるし、mixiFacebookなどから移民していった2000年代後半の日本人ユーザーが結集しているコミュニティとしてXは大きな塊だ(LineやInstagramあるいはskyやthreadsなどもあるけど)

X自体でのリアル友達とのキャッキャウフフは無いのだが、UE( Unreal Engine )などの類でインディー開発者がブログで本格的な記事にする程度ではない(しかし、UEのバグなど割とタイムリーな情報)を発信している場所としてもXはかなり有益な情報源である

Xが収益化を始めてノイズが増えた

#UEがトレンドワードになると、水着姿の女性のAI写真や動物写真など全く無意味な内容が#UEで流れるようになったりしはじめ、知りたい情報が見れないといった現象が増えてきた。今日は新幹線が停電したが、停電に遭遇した人の現場報告よりも、インプレッション数稼ぎのために「新幹線停電」と入れながら別の内容を投稿しているアカウントだらけといった地獄絵図だ。

今のXで収益化のためにインプレッション数稼ぎをしてゾンビみたいな「死んでないけど生きているとはいいがたい人」みたいな日々を送るぐらいなら、使うのを諦めるしかないよねって思う。だってそんな人が増えれば増えるほどXを去る人は増えるからだ。自分で自分のコミュニティを破壊するなんてどうかしている。

無課金だと検索にも制限がある?

Twitter時代なら容易に探せていたUE関係の記事や開発者の投稿もUEがトレンドワードになったりしたこともあったせいか(※9月にUnityがUnity税なる炎上になったことも影響する)、カオスすぎてXが使い物にならないと感じる。

この制限は無料ゆえらしいと聞いて、渋々ながら試しに課金すると、閲覧トラフィック制限が解除されたようでノイズは多いが比較的お目当ての記事がホイホイ探せるようになった。

写真は10/5時点での私のインプレッション数と解約画面だ。

※今後仕様が変わるかもしれないが、今のXは解約しても1カ月間は課金した状態のモードでサービスが利用できる

課金するだけで2万件未満のインプレッションは16万件つまり8倍近く3日で伸びたことになる。それでも、これ以上伸ばすなら私だって検索汚染に手を染めるぐらししかアイデアが浮かばない。有名人でもなければネタをもっている人でもない一般人がインプレッション数稼ぎでできることはしょうもない手段しかないのだ。

水も平和も検索もタダじゃない時代

Googleが検索無料にしてくれているから検索はタダという認識になってしまっていたが、どうやら令和のこの世では情報検索は有料へとシフトしつつあるらしい。

XがGoogle検索よりも特定の分野で強いネタを保有している一方、広告収益モデルを採用しないのなら(あるいは、広告は出すが課金は要求するというエグいモデルがスタンダードになっていくのなら)庶民は広告まみれのインターネットにお金を払いながら利用するなんてディストピアが目に浮かんでしまう。

Xで今回のお試し課金は980円だったが、円高が進めば1500円とかに平気でなりそうだ。ノイズまみれで1500円は割高に感じる。

ChatGPTだってサクサク使うなら広告収益モデルは採用していないので課金するしかない。戸籍謄本とか企業の業績みたいな情報じゃないとしても、情報収集にGoogle時代と違って何でもお金がかかる時代になっていくのかもしれない。

取捨選択という決断

Xは課金するとインプレッション数が多ければ収益化といって広告費の収益の一部がキャッシュバックされるらしいが、いつまで続くのか疑わしいと私は感じている。

なんせ、相手は泣く子も黙る天下のイーロン・マスク氏である。

Twitterの既存社員もバサッとレイオフし、従業員に鬼のように詰めてボロボロにしていくことでは世界的に有名な彼のことだ。収益化モデルでもいつまでもユーザーに優しいはずがない。普通の企業よりも辛辣な手のひら返しはいつ起きても不思議ではない。

…と言う訳で、検索の制限は課金すれば解除される(今は)という確証はとったが、これを惰性で使いたいとは思えるサービス品質ではなかったので解約を申請した。

私の体は1つしかない。2つあって並行して別のことができれば別の選択肢もあるが、目や手は2個あっても1つの処理にしか使えない。なので、Xのために時間を割くことを諦めるという決断に至った。

 他人を変えるより自分が変わった方が早い

時代の変化が起きると、人はしばしば、保守的になりたいと願う。

それでも、変化に個人が抵抗できる事は難しい。であるなら、自分が変わった方が早い。

認めよう、TwitterはXになって別物になってしまった。いわゆる、魂の転生である。外見はTwitterだが中身は別物なのだ。

正直、どこがいいとか代わりになるコミュニティは無いのだが、もうTwitterは消えたんだ、という事実だけは受け止めていい加減、自分が変化すべきだなと思った。

答えはないが、自分なりの折り合いをつけていこうと思う。

同じ課金をするならインプレッション数稼ぎ記事を読まされる必要がないだけ、嘘を時々つくChatGPTの方がマシだし、目を使わず耳だけで済むSpotifyPodcastや、YouTubeの音声メインの配信者をフォローして情報収集した方がマシである。