NEKO_SuperNyanko

個人ゲーム開発ブログ

リサーチせずに机をレイアウトすると後で後悔する

普段使わない液タブを使う時には使いやすくしたい

最近「液タブ」の位置を改善したくして仕方がない。

液タブは場所をとる。私の愛用品は20インチのものだがサイドパネルのボタンなどもありほぼ24インチ程度の大きさがある。つまりデカい。そして重い。

しっかりした台座が液タブ本体に装着されて安定感も抜群なのだが、台座の構造もあって普段はまあまあの存在感がある。

液タブは邪魔にならないよう使いやすくしたい、という矛盾。

液タブだけ考えるとメイン机に真正面に置けばよいのだが、私の本業はプログラミングなので普段、メイン机に鎮座されると困る。

液タブは「繊細なタッチ」を秒速で描けるのだメリットだが、私のようにサブデバイスとしての使用だと「一瞬使って出番が終わり」というケースも多く「使う時だけ使いやすければいい」のだ。

最近は可変タイプのアームに液タブ置く配置もあるらしいが…

液タブをアームで自由に移動できるようにし、必要な時だけ正面に置く使い方もあるらしい、と知った。

ただ、アームって結構「揺れる」ので無理じゃないかなあ。

液タブの「使いやすさ」の追及は沼(終わりがない)

凝った人は製図でもするんかなというように、机に液タブを埋め込み、机の盤面そのものがナナメになる魔改造とかしている。アニメーターとか毎日毎晩絵を描くならそうすべきと思うけど、私の場合「ベジエ曲線でも描けるけど時短したい」がコンセプトで液タブ導入しているので本末転倒かなと思う。

なにより、時間とお金を「液タブにそこまで投資したくないプー」になる。

誰かが机プレゼントしてくれるとかならやっちゃうけどね。

「一石二鳥」を捨てて「目的別にスッキリ」させる

ごちゃごちゃする原因(液タブを優先すれば他が使いにくくなったり、使いやすさが競合しはじめる)は、L字レイアウトはそもそもが複雑化を招きやすいからだと気づいた。

タイピングもするが液タブも使うよって人で私のように大きいモニタを使うスタイルのレイアウトをその後も調べていくと、どうやら大抵は会議室のような長机で水平に移動する感じに落ち着く人が多いようだ。 ※私調べ。個人の感想です。

 

というわけで、横長配置を仮で考えてみた。

本当は1つの机がよりシンプルなのだろうけど、なるべく買い足ししたくないので今の机で考えた。

…なるほど、横幅なら2倍以上スペースはとるデメリットはあるが、全体がスッキリし、目的別の導線は悪くない。

私は「椅子はコロコロできるんだから左右に動かせばいいじゃん」という発想がなかった。L字で向きを変えれば色んな作業が並列してできるぞ安易に考えていたが、L字は机のデッドスペースが増える。

そのせいで、液タブが中途半端なレイアウトなのかもしれないと思った。

ああ、もっとしっかり調べて模様替えすれば良かった。

 

スペースをめちゃとるので実際に横長レイアウトにするかは分からないけど、「液タブ」ってウキウキして買ったはいいが最適なレイアウト模索で悩む人の記事もよく見かけるので、こんな発見がありました、という備忘録として誰かの参考になれば幸いである。

 

絵も描いてデイトレーダでタイピングもけっこうやってDTMもする人はこれより凄まじいことになるんかね。知らんけど 

VRChat+アバターの文化は深い

3Dアバターの制作方法を勉強していると色々勉強になる

本記事は ”「理解できない」相手が「理解できる前提」で説明要求してくるのを相手するのはいつだって気が重いよね!” という共感を書いていてるだけなのですが、ボイチェン美少女という唐突な話になる部分もあるため、まずは前置き。

3Dアバターでアニメ風の美少女制作は面倒くさい。Blender?Unity?VRM形式?そんなの意識せずパパっと3D美少女を作成しカスタマイズしたい!って方法を調べていたらVRoidというツール等で作ったVRM形式モデルデータを改造する方法を知った。

通常は、改造にBlenderやUnityなど必要なのだが「Unity不要にするツール作った人」がおられて、その方( 120氏 )はVRChatでボイチェン美少女として活動されていたが、彼には「ボイチェン美少女であるからにはボイチェン美少女とのみ交流したい」という鉄の意志があり、「信念なく3D美少女で男子声」との交流を避けていたら強めのクレームがあった...というのが前置き

 

「仮想現実がピンと来ない人たち」と「ボイチェン美少女」の衝突

VRChat勢って還暦超えたご高齢の方でもボイチェン美少女やっていたりするので(SNSでQuest3買ったぞ!って喜んでる方を見かけた)多様性には寛容と勝手に思っていたんだが、どんなコミュニティでも自分だけの価値観で理解できないものは全拒否(とりあえず怒り始めて説明を迫る=世の中に理解できないものはないと思い込んでる)みたいな人はいるんだなーとがっかりした。

 

※がっかりしたのは、「なんでも説明されれば理解できると思いこんでいる人たち」の「説明要求」にであり、恐らく説明されても理解できんであろう人にも、自身のアバター運用ポリシーを誠実に説明をされているボイチェン美少女の方( 120氏 )に対してではない。

 

note.com

 

「信念をもって喋らない」という選択の難しさ

私も正直言ってボイチェン美少女そのものに執着や強いこだわりを持っていない。現在進行形でゲーム開発の過程で美少女モデルは制作しているが信念とかあまりない。

なので私自身には「よし、ボイチェン美少女としか話さん」みたいな決意はないけど「キャラクターを作ったからには、世界観的にそういう人もいるっしょ」と思う。思うが、そこから先の世界は理解の範囲外である。どんな世界観で沈黙を保つのかとか知ったこっちゃない。日本語に言語化してもらったところで理解できるとも思わない。なぜなら、私は「自分がそういう世界観を持たない」からだ。

でも、「説明されれば分かるから説明しろ」と主張する人が必ずどんなコミュニティにもいる。

なんで「説明されれば理解できる」と思っちゃうか、私には理解不能なのだが、まあ、理解できないことを経験したことがない、理解せずに呆れられていることに自覚がない鈍感な人か、「ああ、自分の知覚領域・価値観には限界があるんだ」とハッとしたことがないのだろう。このパターンの相手はしんどい。

 

説明されれば何でも理解できる?そんなはずはない

VRChatに限らないが、どんな場所でも自分を全知全能の前提で考える人がいる。

聡明な人は、理解できない行動をとっている人がいるとき、迷惑でなければ「何か理由があるのだろう」と考える。そして「説明しても分からない事情なのかもしれない」と仮説を立てて、事を荒げない。守備範囲の限界を知っているからだ。

しかし、「全知全能」前提で説明しろと短絡的に言う人は、「話し合えば分かる!」とか「何で何も言わないんだ!言わないと分からないだろ!(説明されれば絶対に理解できるんだ!)」と暴れる。

そういう人が暴れて周りへなんでも説明するよう要求する光景を見ると、毎度毎度、思い上がりもいいところだ、と舌打ちせずにはいられない。「理解だと?理解とは概ね願望に基づくものだ」(映画イノセンスのセリフ)を思い出してしまう。

 

限界を知らない乱暴な人とどう向き合うか?

私はボイチェン美少女への信念とかは無いのだが、人に理解されない価値観や方向性で叩かれることは何度か経験してきたので、「理解の外を想定できない人の狼藉」はどう向き合うべきか、「説明を求める声」に押されている人を見かけると、ついつい自分ならどうするかなと考えてしまう。

「理解できない」相手に説明するのはいつだって気が重い。

例えば…50万近いPCで仕事でもないのにゲーム開発を趣味でしている、なんてのを全く理解できない人は存在する。

そんなものにお金と時間を使って!もっと人の役に立つことや有意義なことを云々...「その有意義って誰の定義?」となるのだけど、まあ、そういう批判を受け続けながら「へへ、すいませんね、あっしはちょっと変わり者でして」とニチャアとした薄ら笑いを浮かべながら帽子を深く被って申し訳なさそうに、そそくさと隅っこに行かないといけない時、とても深いため息が出る。

 

人は理解できないものを時に破壊的に妨害する

30年以上前、私が小学生の頃、休憩時間にもっと早くプログラムコードを打てるようブラインドタッチを覚えるために、キーボード配列を印刷し、その用紙を叩いてタイピング練習をしていたことがある。なるほど、奇妙だ。当時はゲームボーイファミコンが全盛期で田舎の私の町でパソコンを持っている家庭は少なくともクラスにはいなかった。多くの家庭は自衛隊や農家で、ご両親がコンピューターをわざわざ買う家庭などいない田舎町でWindowsもない時代だった。つまりPCは高級品で知らない子の方が多かった。

私の家庭もPCを貸してくれる親族がいただけで実家は所有はしていなかった。つまり「限られた時間で多くのタイピングをこなし、プログラムコードを試すチャンスを増やすこと」が当時の私は最重要タスクであった。少なくとも授業を妨害したり、誰かの物を盗んだり、壊すこともないので鬼ごっこやゲーム攻略を話し合う子達との時間よりも有意義でベストな時間の過ごし方のつもりだった。

しかし、理解できないクラスメイトたちは「変なことをしている・遊びのメンバーが不足する」そんな理由で、私に嫌がらせをしてきた。

私は有象無象の田舎の子供達との思い出より、返却期限が迫る高価なパソコンでプログラムコードを1行でも多く書けるようになるほうが重要であった。

そのため、私に奇妙なタイピング練習に対していたずらする子たちへの抗議をせず無視をした。無視することでイラズラはエスカレートし、暴力にまで発展し、喧嘩になった。

喧嘩になれば教師の出番である。最終的に、教師はため息をつきながら「学校で変なことをするな」と私を叱ったのである。私の価値観は理解されなかった。仕方ないので、私は風邪を引いたことにし、結局サボって実家でPCを触った。

 

さて30年が経過し、風の噂では、今や同年代の元クラスメイトの子供たちもプログラマに憧れ、タイピング練習したり学校でもタブレットで授業に励み、親たちは若いころから英才教育をと、プログラムの塾など探したりするようだ。

その親になった元クラスメイトたちは昔の、奇妙な紙に印刷したキーボード配列でタイピング練習をしていた私のことを果たして覚えているのだろうか。自分たちの町で使う何気ない公共機関のシステムがもしかすると私が設計や開発したコードの一部が動いているかもしれないときっと夢にも思わないのだろう。

想像できないとは、そういうことなのだ。知らないものを人は理解できない。理解できないから勝手に憧れたり目標にしたり、想像で批評するのだ。説明されても理解できないのに。

 

分かり合えるなんて幻想は捨てよう。人は誰しも自分の周囲30cmで生きている

私は誰とでも理解し合い、誰とでも仲良くできる、そんなのはファンタジーだしそうした世界観が「嘘だ、気持ち悪い幻想だ」と眉間に皺を寄せるタイプだ。

自分の経験もあるが、そもそも人に理解されなかった「早すぎるテクノロジー」が開発者の死後に脚光を浴びたり、論文が何十年先になって評価されたとか聞く度に、人なんて元より他人は愚か「せいぜい周囲30cmしか理解しない」と思ってる。

だからといって、社会を拒絶し世捨て人になったり、独りよがりなソフトウェア開発なんてもってのほかなので仕事では「理解はしなくていいですから、このボタンを押してください」と「ボタンが1つしかない」UIでいつも開発している。

時々もっといろいろなことがしたいなんて声を聞くが対応しない。あらゆる選択肢を用意したところで機能の全貌を理解できると思えず、返ってトラブルが起きると思うからだ。iPhoneの昔のホームボタンのように「選択させない/選択肢がない」ことは、およそ分かり合えない相手との無駄な説明を省略する、有効なコミュニケーション方法の最適解の一つだと思う。相手には応じる/拒否するの2択で良い。「分かったかも」「少し分かる」みたいな中間はいらない。

 

まとめ(私の個人的な主張)

人は誰であれ「説明されたら理解できる」という根拠のない自信をまずは捨てるべきである。人は自分の知っているものでしか物事を評価できず、また理解しない。この点で悪意だとか善意などの感情は関係なく、理解したくても理解できないのだ。

 

海の向こう、対岸に等しい距離の世界を理解するには、その前提に積みあがっている膨大な「知らない世界の常識」をまず知っていかなければいけない。それが理解できるような人は最初から「説明しろ、話せば解る」とは言わない。それが時間を要し、例え時間をかけても理解しきれない可能性があることを知っているからである。

 

この点を一人でも多くの人が意識し、前提条件にすれば、誰でも謙虚になれる。理解できないことへ破壊と暴力ではなく、座って考えるところからアプローチすることができる。

 

そうすれば、ほんの少しかもしれないけど、世界をもっと驚きと発見に満ちた広さがあることに、誰でも気づけるはずだ。

X(旧Twitter)を課金してみた話

X(旧Twitter)は140文字のミニブログ

イーロン・マスク氏が買収してXになってから着実にそのサービスは別物へと静かに変貌しつつある

それでも、まだまだ日本ではシェアの多い「ゆるい繋がりのSNS」であるし、mixiFacebookなどから移民していった2000年代後半の日本人ユーザーが結集しているコミュニティとしてXは大きな塊だ(LineやInstagramあるいはskyやthreadsなどもあるけど)

X自体でのリアル友達とのキャッキャウフフは無いのだが、UE( Unreal Engine )などの類でインディー開発者がブログで本格的な記事にする程度ではない(しかし、UEのバグなど割とタイムリーな情報)を発信している場所としてもXはかなり有益な情報源である

Xが収益化を始めてノイズが増えた

#UEがトレンドワードになると、水着姿の女性のAI写真や動物写真など全く無意味な内容が#UEで流れるようになったりしはじめ、知りたい情報が見れないといった現象が増えてきた。今日は新幹線が停電したが、停電に遭遇した人の現場報告よりも、インプレッション数稼ぎのために「新幹線停電」と入れながら別の内容を投稿しているアカウントだらけといった地獄絵図だ。

今のXで収益化のためにインプレッション数稼ぎをしてゾンビみたいな「死んでないけど生きているとはいいがたい人」みたいな日々を送るぐらいなら、使うのを諦めるしかないよねって思う。だってそんな人が増えれば増えるほどXを去る人は増えるからだ。自分で自分のコミュニティを破壊するなんてどうかしている。

無課金だと検索にも制限がある?

Twitter時代なら容易に探せていたUE関係の記事や開発者の投稿もUEがトレンドワードになったりしたこともあったせいか(※9月にUnityがUnity税なる炎上になったことも影響する)、カオスすぎてXが使い物にならないと感じる。

この制限は無料ゆえらしいと聞いて、渋々ながら試しに課金すると、閲覧トラフィック制限が解除されたようでノイズは多いが比較的お目当ての記事がホイホイ探せるようになった。

写真は10/5時点での私のインプレッション数と解約画面だ。

※今後仕様が変わるかもしれないが、今のXは解約しても1カ月間は課金した状態のモードでサービスが利用できる

課金するだけで2万件未満のインプレッションは16万件つまり8倍近く3日で伸びたことになる。それでも、これ以上伸ばすなら私だって検索汚染に手を染めるぐらししかアイデアが浮かばない。有名人でもなければネタをもっている人でもない一般人がインプレッション数稼ぎでできることはしょうもない手段しかないのだ。

水も平和も検索もタダじゃない時代

Googleが検索無料にしてくれているから検索はタダという認識になってしまっていたが、どうやら令和のこの世では情報検索は有料へとシフトしつつあるらしい。

XがGoogle検索よりも特定の分野で強いネタを保有している一方、広告収益モデルを採用しないのなら(あるいは、広告は出すが課金は要求するというエグいモデルがスタンダードになっていくのなら)庶民は広告まみれのインターネットにお金を払いながら利用するなんてディストピアが目に浮かんでしまう。

Xで今回のお試し課金は980円だったが、円高が進めば1500円とかに平気でなりそうだ。ノイズまみれで1500円は割高に感じる。

ChatGPTだってサクサク使うなら広告収益モデルは採用していないので課金するしかない。戸籍謄本とか企業の業績みたいな情報じゃないとしても、情報収集にGoogle時代と違って何でもお金がかかる時代になっていくのかもしれない。

取捨選択という決断

Xは課金するとインプレッション数が多ければ収益化といって広告費の収益の一部がキャッシュバックされるらしいが、いつまで続くのか疑わしいと私は感じている。

なんせ、相手は泣く子も黙る天下のイーロン・マスク氏である。

Twitterの既存社員もバサッとレイオフし、従業員に鬼のように詰めてボロボロにしていくことでは世界的に有名な彼のことだ。収益化モデルでもいつまでもユーザーに優しいはずがない。普通の企業よりも辛辣な手のひら返しはいつ起きても不思議ではない。

…と言う訳で、検索の制限は課金すれば解除される(今は)という確証はとったが、これを惰性で使いたいとは思えるサービス品質ではなかったので解約を申請した。

私の体は1つしかない。2つあって並行して別のことができれば別の選択肢もあるが、目や手は2個あっても1つの処理にしか使えない。なので、Xのために時間を割くことを諦めるという決断に至った。

 他人を変えるより自分が変わった方が早い

時代の変化が起きると、人はしばしば、保守的になりたいと願う。

それでも、変化に個人が抵抗できる事は難しい。であるなら、自分が変わった方が早い。

認めよう、TwitterはXになって別物になってしまった。いわゆる、魂の転生である。外見はTwitterだが中身は別物なのだ。

正直、どこがいいとか代わりになるコミュニティは無いのだが、もうTwitterは消えたんだ、という事実だけは受け止めていい加減、自分が変化すべきだなと思った。

答えはないが、自分なりの折り合いをつけていこうと思う。

同じ課金をするならインプレッション数稼ぎ記事を読まされる必要がないだけ、嘘を時々つくChatGPTの方がマシだし、目を使わず耳だけで済むSpotifyPodcastや、YouTubeの音声メインの配信者をフォローして情報収集した方がマシである。

 

脳の処理について驚いた話

脳の仕組みや精神といったものはまだまだ研究途上の分野らしいが、偶然、興味深い話を目にした。

 

はっきりしたエビデンスとかは省略しちゃうのだけど、結論から言うと、いわゆる「天才」とか「一般人より極端に苦手な分野がある一方で天性の得意分野を持つ人(いわゆる発達障害ASDなどと呼ばれるもの)」といった状態に該当する人、あるいは統合失調症の症状がある人は、脳の一部が奇形にあり本来の機能(図のようなもの。説明用に作った)を果たせない部分があるため、本来の脳の役割担当と異なる役割配置で情報を処理するらしい。

 

通常、一般的な人の脳は「思考」するときに「視覚情報や聴覚」の処理を休ませて高次元機能を動かすらしいのだが、例えば、統合失調症(幻覚や幻聴の症状が出るような状態)の場合は「視覚情報や聴覚」の部分が思考に集中すると逆に活性化するらしい。

 

この話になぜ興味を持っているかというと、昔、自分の知人でものすごく頭のいい先輩がいたのだけど、統合失調症で悩んでいてとうとう入院してしまった人がいた。めちゃくちゃ頭の回転が速く膨大な本も瞬時に思い出したりできてすごいのだが、幻覚や幻聴に悩んでいて、「こんなにすごい論理思考能力を持っている人が、どうして」とショックでもあり、医療が速く進歩して治るといいなとか、子供心に思ったりしたことがあるからだ。

 

自分もADHDの傾向があると医師には言われてるし、何かに没頭しはじめるとどんどんいろんな情報(人間の会話、周りの状況)が吹っ飛んで何日も徹夜しちゃう症状が昔は強くて悩まされていて、「どうして周りが分からなくなるのだろう?」とか異常に聴覚の情報過多で耳栓しないと何もできないみたいな時があり、周りはそんな症状に悩んだ人が身近にはいなくて随分とどうしたものかと困っていた。

 

最近はADHDの緩和をする薬などもあり、自分もそういった処方を受けることで、徹夜して何日も没頭するといった異常性はフッと消えた(薬を飲み忘れていると暴発する。)

 

普通の人ができないような過集中ができるというのは、IT系の同業者には多い気がする。人とコミュニケーションが苦手な一方で数学や論理思考力がめちゃくちゃ早かったり、集中力が一般的な人よりも高いタイプ。そういう特性は、仕事が追い込まれている時やプロジェクトでスピード重視の時には凄まじい武器にもなるのだが、常時ONになっているとメルトダウンして神経が参ってしまう人も多い。

 

ほどよく自分の限界と、必要な局面においては特性を発揮して、生かせて行ければよいのだがな…と思っていたが「しかし、なんでこんな特性になるんだろうね?」と長年不思議だったので「脳の処理系統が順番や担当が違う状態になってるぽい」という話は、長年の疑問に納得のいく合理的な説明だった。

 

それから、最近になって女性の場合は子宮などで作用すべき抗体が脳を攻撃してしまい統合失調症のような症状が出る人もいると分かってきたそうで、そういった人は子宮などにある腫瘍などを切除すると治るみたいなケースもあるらしい。

 

自分が腎不全になりかけてると救急搬送されたときもウイルス自体が攻撃しているのではなく自分自身の抗体が腎臓で自分を攻撃しかかっていて発症しかかっていると説明されて電子顕微鏡まで見せてもらい、「花粉症以外にも抗体が悪さしちゃうことあるのかあ」ぐらいに思ってたが、まさかそれが精神疾患の原因になりえる研究まで進んでるなんて知らなくてびっくりした。
※ちなみに、私は幸いにも腎不全にはまだなってない。一時期は本当に危なかったが検査入院で済んだ。

 

本記事は、又聞きであるし、研究論文の素人概略だったりするし、まだ諸説ある研究分野などのも含まれているようなので、気になる人は自分の主治医なりかかりつけ医に相談なりしてみてください。このブログは日記レベルなので、ちょっとしっかりエビデンスを提示できるようなしっかりしたサイトではないので、「個人のつぶやきです」ぐらいで。。。

 

そこまでして書くなよ、という人もいると思うけど、自分にとっては30年以上の疑問や不思議に思っていたことに「え!?そうなの!?そういう可能性もあるのか!!」と驚きと興味深い内容であったので、どうしても呟いておきたかった。

 

だってねえ、IT界隈の活躍している人は、大なり小なり、ちょっと一般の人とズレてる人が多いんだよ。共感能力がないけど論理思考が異常に高い人とか、国語力が壊滅的なのにプログラムコードになったら天才的な発想でつぎつぎ書ける人とか、一方でメンタルが異常に弱かったり、イレギュラーな状態には全く応用力が無かったり。

 

私は「人見知りで引きこもり」と言うけど全然信じてもらえない。ぱっと見、饒舌に次から次に話し続けるし、多分、普通の人より考えて会話するという点だけにおいては即答できる場合がある。ただ、社会性とか協調性あるいは共感能力が欠落してて空気読めないというか、「それって全く意味が無いし、議論する必要もないね」と言わんでもいいのにズバっとうっかり言ってしまって相手のメンツやプライドを傷つけてしまうことがよくある。なので、なるべく人と話したくない。知らんうちに怒らせて、怒られるのが嫌だから。

 

ただまあ、それも「どうして、いつもこうなっちゃうんだ」という疑問で止まっていたのが「そもそも、脳の本来は処理能力が切り替わるべきケースで、一般人と真逆の部分が活性化して、通常と異なる部位が代替処理するからよ」みたいに説明されちゃうと、ああ、そりゃあしょうがないなあとスッとした。

 

本人に幻覚・幻聴があったかは知らないが、アインシュタイン統合失調症の家系(統合失調症は遺伝性がある)であり本人が「目で考える」といっていたそうだが、脳の視覚部位が論理思考を代替してオーバーブーストしていたのかもしれない。

 

治る治らないは自分ぐらいのおっさんになると、もはやアイデンティティとして受け入れてるのでしょうがないぐらいに思うんだが、それでも「どうして、こうなるの?」には「あなたはギフテッドなのよ」なんぞより「奇形で本来の部位が動かないのよ」の方が個人的には救いがあるなあと思う。やっぱり、プログラムとかシステム設計していると、物事には合理的説明がつくオチのほうがしっくりくるんだよな、職業柄。

 

そんなポエムでした。

 

企画中のゲーム「MIA」

メーデーメーデーメーデー。動力を喪失、電源が不安定で位置情報を失った

control: ”他の機体は見えるか?貴機のレーダー反応が消えたが、進行方向に他機はいないか?注意せよ。”

─ 他機を視認、影響なし、海上を視認した。高度が上がらない

control: ”左旋回で方位を170にとれ”

- ネガティブ、ストール、降下…海上を視認....

control: "上昇しろ"

system: "通信が切断されました。再接続中です…応答なし。再接続中…"

 

・明確な目標、短いプレイ時間、短い待ち時間

インパクト、余韻のあるプレイ体験

・恐怖あるいは混乱、ただしゲームシステム自体はシンプルかつ明白に

 

自分自身が古い人間なので、若者ぶらずに90~00年代に技術がなくてできなかったようなゲーム体験を今のテクノロジーで実現すると?というコンセプト

 

もちろん、オートセーブとかチェックポイントとかイマドキのあるべき仕組みは実装しつつ、何となくCD-ROM時代の雑誌裏でひっそり広告してそうな異色モノ(異世界転生モノではない)

 

画像は企画書のHUDイメージ画をそのまま貼ったのだけど、家族に見せたらどこっかから拝借した映像と間違われた。アメリカ国防総省の公式映像を参考にしてるけどオリジナルだよ。。。

暗黙のうちに実行は嫌いだが慣れる必要がある

VBAの小ネタを久々に執筆した

zenn.dev

 

プログラム言語はみんな何かしらの癖がある

JavaScriptなら型が定義できないので予期せぬ桁落ちがおきるとか、オーバーフローが文字列になるとか...

 

ただ、厳密に制御できればできるほどコーディングも大変になるので暗黙で動くのは便利でもある

 

自動車だってギアチェンジのオートマチックが主流になるまで長い年月を要した

 

暗黙のうちに動作する(自動化)挙動は時に不可解な挙動をすることがあるが、結局は仕様に精通し、理解し制御方法を学んでいくしか解決の道はない

 

人間が付きっ切りでいつでも手動制御し続ける訳にはいかないのだから

 

そういえば、飛行機(ボーイング)では高度制御の仕組みが不具合で2秒で機能オフにしないと墜落する問題隠蔽で騒がれてた時期あったなあとふと思い出した

 

自動制御はうまく動作すれば素晴らしいが、技術的トラブルの温床でもあるから、付き合い方が難しい

2023上半期 買って良かったもの

2023年も半年だ

今年買って良かったものを振り返ってみた

 

LG 34WQ60C-B

34インチ高解像度3440×1440曲面型ウルトラワイドモニター

https://www.lg.com/jp/monitor/lg-34wq60c-b

 

22年モデルの型落ち品で割り切った仕様だが文句なしに素晴らしい

 

1.シンプル
スピーカーもないので大きいわりに軽い
32インチ用モニターアームを使いまわしできた

 

2.曲面で横長はストレートに使いやすい
27インチ2枚分相当だが中央線がないため、実質3画面分割も余裕である

 

3.目が疲れにくくなった(32インチディスプレイより)

27インチ2枚分相当ということで高さも32インチディスプレイより小さい。

これはマイナスかなと思ってたが高さがありすぎると目の上下移動はドライアイを加速させやすいらしい。曲面+高さがホドホドなのは目に優しいようだ。

実際、32インチディスプレイから乗り換えたらドライアイになりにくくなった。

 

設置は大変だし、田舎暮らしだから部屋に余裕あるので配備できたが、都会で一人暮らしのワンルームなら持て余すもニターで癖も強いが仕事で長時間、膨大なコードを見るには最高のデバイスだった

 

 

安定 gr

モニターライト(LEDライト バーライト)

https://www.amazon.co.jp/gp/product/B09BMVQFSL/

 

人気で最近は1万とかするものも出回っているが、そんな余裕はないので比較的安い3000円未満にした。(Amazon は上下激しいのでその時、安かったもの)

室内灯をつけずに作業できるのと、手元が明るいのは夕暮れや夜にちょっと使う時に家族にも迷惑をかけにくい。

 

 

アイリスオーヤマ カラーボックス STB-400D
https://www.amazon.co.jp/gp/product/B017SIJQ6U/

 

我が家は猫がなんでもオモチャにしちゃうので、扉がないと本や小物はボロボロにされてしまう。それで扉付きを探していて見つけた。

カラーボックスで扉付きの中では比較的安価でありながら容量も多く、たっぷりと本が入る。扉の動作も値段の割にしっかりしていて久しぶりに安い小物家具で気に入った。

 

 

次点で、EPSON業務用プリンタ、iPhone SEなどがあるが、これらは「そもそもハズレが少ない約束された無難な量産品」の類なので除外した。まあ、大量生産される軽トラックをレビューしても「そりゃそうだよ」程度の感想しか出ないように、「どう転んでも普通」の一品はその品質を維持する企業に感謝はするけど、振り返りには難しい。

 

上記3点は「安価(同じグレードの商品では)」かつ「ポンポン買わないもの」で絞り込んだ。

 

しかし地味すぎて、YouTubeとかでも話題にすらならないものばかりだ・・・

 

モニターも大抵はワンランク上のを買う人が多い。メーカに聞いたけど、大型の曲面ディスプレイとかほとんど展示もしておらずみんな一発勝負で買うらしい。私は1万超えると一晩は悩むのでみんなお金持ちだなあと思った。

意外と高級車とか高級リゾート地とかは確認せずに買う人いるように、金額が高いと性能の良しあしなんて些事なのだろうか・・・

 

 

 

新しいプリンタを買った(EPSON PX-S505)

Brotherのインクジェットプリンタが壊れてしまった。

neko-xs.hatenablog.com

DIY清掃は失敗に終わった。

イエローだけ回復せず、回復を試みているうちにカートリッジを使い切って弾切れになった。流石にもう数千円出せば治るかもしれないが直らないのは無駄なので諦めた。

 

今どき、プリンタ?という人も結構いると思う。

私は古い人間なので思考を整理する時や大きな開発をしているとき、画面で見る情報と紙で見る情報が、脳ではどうも別系統の処理をしているらしく、画面で全ての情報を見ると処理しきれなくなる(考えきれなくなる)

 

何故だろう?と思うが、根拠のない予想だが、幼少期(MSXで初めてプログラムを書いたのは10歳)にはインターネットもパソコンもない世界で本と手書きだけで生活していたので脳の基底部分は思考を外部出力してもいい媒体は「紙」と定着しているのだと思う。

 

画面で見る情報も外部記憶と認識しているつもりなのだが、無意識化では「外部記憶ではあるが長期参照しないもの」と関連付けをしているようで、例えば本で300ページある内容はほぼ「何ページ目にあの情報がある」という脳内インデックス(目次)が割とすぐに構築できるのに、kindleやプログラムのソースコードは検索頼りだ。

 

人間の記憶力は2PBはあるらしいのでハード的にはいけるはずなのだが、瞬時に思い出すことができるのは紙である。

 

仕方がないので、大規模で膨大なボリュームの思考を並列的に進めないといけない局面では全て紙に出力し、並べていく。目で見るものは画面と紙、同じ文字データであるはずなのだが、「こういう表紙の書類の何枚目にXXの仕様を記述した」という参照履歴の記憶は紙が断然早い。

 

ゆえに、プリンタがどうしても必要になる。

というわけで、壊れたプリンタの代わりに新しいプリンタを手配した。

 

ここでプリンタなんて普段買わない人向けにプリンタのちょっとした蘊蓄。

 

簡単にインクジェットを区分すると下記のような特性がある。

・染料インクは乾くのが遅い、にじむ。インクは安価。

・顔料インクは乾くのが早く、にじみにくい。インクは高価。

 

家庭用インクジェットの交換カートリッジもタイプ別の特性がある。

※1~3のどれも嫌!って人は、レーザープリンターを買ったらいい。印刷スピードも総合的な1枚あたりのコストも安い。ハード本体が5~10万超えるが総合的には諸問題が解決する。

1.完全一体型(複数インク、インクノズルが1つのユニット):

 インク代がめちゃくちゃ高いがプリンタ本体が1万未満。

 ただし、デメリットばかりではない。たまにしか使わない人の場合、ノズルが詰まってもカートリッジさえ買い替えたら物理的に修理完了する。プリンタ本体(4千円ぐらい)よりカートリッジ本体(5千円ぐらい)の方が高い。※純正やDIYしないなら。DIYすれば詰め替えできるので実は一番安い。自己責任で...

 

2.インク色ごとに分離したカートリッジ型(インクノズルは一体型)

 1よりはインク代が安いが、インクノズル代が都度発生で高い。ただし1同様にインク周りは故障しにくい。カートリッジ交換だけで解決する。少し古いプリンタでは主流だった。

 1年に300枚未満しか印刷しないなら、コンビニ印刷の手間時間も考慮すると、ストイックに印刷のみモデルなら1万前後なので、このクラスの「印刷のみの機種」が一番総合的にコストが安い。※スキャナ機能をつけると一気に採算が合わなくなる。

 

3.カートリッジはインクのみ。あるいはインクタンクがついているタイプ。

 インクコストだけでみたら再安価。インクが1本数百円~1000円ちょいで印刷枚数が数千枚などえげつないコスパを発揮する。

 ただし、このモデルはハードで利益回収するため、本体が4万以上からが相場。かつ、しっかりチェックしないと「インクは詰め替え放題だが、ノズルは消耗品なのに交換不可能」とかのトラップが多い。初期費用が高い上にトラップも多いので2(色分離型カートリッジ型)よりも安価になった!と宣言できるまでものすごい量の印刷と時間をかけないといけない・・・

 そして、印刷品質よりインク代安いだけにガン振りしていて、発色が悪い(顔料インクが徹底的に非対応とか)とか、10年以上前のハード?というぐらい構造が古くて騒音がすさまじかったり、ノズルクリーニングでのインク消費が多いなど、総合的にみると「元を取るには相当なヘビーユーザー」になる必要がある。

 総括すると、インク代にストレスを感じる人(実際にはもっと大局的に計算すると、カートリッジ式の方が総合的に考えれば安価であっても「インク代」だけに執着して納得できない狂信的な人)向け。

 何というか、燃費だけが売りで乗り心地が軽自動車にすら劣ると言われるハイブリッド車と似た感じ…

 

インクは顔料インクが発色やにじみが少なく、染料インクはコストが安いが乾きにくい。両方対応してくれればいいが、インクで儲けたいメーカー事情か、このへんもメーカー各社で戦略がある。

 

ブラザー:

 シンプル。

 黒のみ顔料インク、シアン・マゼンタ・イエローは染料インクを使っている。ブラザーのインクジェットプリンタはビジネス文書の黒は発色がよく・にじまない。カラーはオマケかつ安価に出力する実用性が高い仕様だ。

 

キヤノンエプソン

 複雑。(互換性のない組み合わせで機種ごとにバラバラ)

 黒を顔料インク・染料インク、両方を備えていたり、グレーや中間色(淡い青など)の染料インクを備えることで、フルカラー印刷も綺麗にしつつ、黒も綺麗にしたり、全色をは染料インクにしてコスパ全振り(ボトル詰め替えタイプ)あるいは、顔料インクのカートリッジ(顔料インクかつインクノズルヘッダ一体型)型にしている。

 

顔料インクのカートリッジ型でノズルヘッダ一体型で複数色一体型は、染料インクでインクのみ詰め替えできるタイプと比較すると10倍以上、コストが跳ね上がる。

 

インクのみ交換できるタイプはカタログスペックがモノクロが1円未満にまで行く場合もある。これは単純に用紙印刷でインクだけ交換する場合で計算するからだ。

確かにインクだけで計算するなら、インク1mlで何枚印刷できるかだけのインクの容量だけで用紙換算するので凄い安価な計算になる。(染料インク=習字の墨汁を印刷コストに換算すればとんでもない量の黒を書けるのだから、当たり前だ)

 

そして、年賀状用などの本体が5千円未満で売ってる激安プリンタはカートリッジに複数色インク+ノズルがセットになっているため、1枚あたり2~30円などのコストになる。下手したらコンビニのカラー印刷より高い。が、そもそも「ちょっとだけ印刷」ならコンビニ行く手間がかかる田舎にいるとか、高齢者で外出難しいならベストアンサーだ。なんせ本体が3500円、インク2500円で買えちゃうものもあるのだ。100枚も印刷しないけど印刷したい・・・なら十分である。(コンビニプリントと同じ程度が我慢できるかできないか、気分の問題)

 

ここで「いや、100枚以上は印刷するし、インク代が気になる」という人は「じゃあ、1枚あたりのコストが安いプリンタで…」となるのだがインク代だけ追及するのも罠がある。

 

まず、「インク代が安いだけ」を売りにしているプリンタは「ノズルヘッダ」や「廃液受け容器」が交換不可能パーツになっていたり、印刷品質が1万前後のプリンタより酷いものがある。なぜななら、インク代を安価にするだけを追求した結果、黒も染料インク=ベタベタでにじみやすく乾きが遅い、とか普通にあるからだ。

印刷したらしばらくは乾かさないといけない、みたいな変な手間が発生したり、にじむので少し遠くから見る必要があったり、そもそも色の再現性が90年代クラスのひどく雑な仕上がりがったりする。そこまでして安くする必要あるのだろうか…

 

インク代も実際には安価にならなない。

なぜか?ノズルヘッダは、ちょっと使わないだけで詰まるのだ。ノズルだけでなく、カートリッジからインクノズルまでを接続するチューブ部分も詰まりやすい。

それを避けるべく、プリンタは起動するたびに廃液受けにインクを吐き出す(ヘッダクリーニング)。これだけでインクを大量に消費していく。

それでも詰まる時はあっさり詰まる。

 

おまけに廃液受けにインクが一杯になったら、使用不可になる。買い替えるからメーカー保証なし&手が汚れるの覚悟でオーバーホールと、裏技(公式マニュアルには記載のない手順)でプリンタをメンテナンスモードにしカウントリセットも必要になる。

 

要するに…

インクだけ交換できるタイプのプリンタは、インクカートリッジ一体型よりコストパフォーマンスが良いように見えて、ほんの少しハード寿命は長いが、インクをバカスカ消費するから実質のインク代は若干高く、ハード的に壊れやすい部分が多々ある構造なのだ。その上、ハードで利益改修のために極限まで構造がスカスカになっている。

 

で、最近はそうした「インク代だけがコストではない」という問題を丹念に追及する熱心なマニアのおかげで、EPSONなどはこっそりと玄人向け(実利を求め、おまけに電卓を叩きまくるうるさい人)に総合的に合理性を追求したプリンタもこっそり出している。

 

例えば、私が購入したEPSON PX-S505も、そうした部類だ。

この手の実利重視な機種は「調べまくるユーザー」が前提のためCMもない。なんせ広告を信じない相手だから無駄と分かってるのだ。

そして、ひっそり売ってる。うたい文句も少なく、淡々と数値だけ載ってる。

PX-S505に至ってはイマドキ、両面印刷が手動で、複合機機能(スキャン・コピー)がない。そして、一般的にはブーイングの多い「ノズルとインクカートリッジ」が一体型の上に、なんと全色が顔料インクである。ただし、4色は分離したカートリッジだ。

 

これはプリンタを、「数か月スパンでいきなりめっちゃ使う」が「普段は使わない」ユーザには恐ろしく合理的な設計である。

 

まず、ノズルがカートリッジと一体型なので、久しぶりに使うとノズルがつまってた=インク買い替えで解決する(インクが高いといっても1000円しない)。

しかも、色ごとにカートリッジが分離しているので、最悪、黒のみで解決する。ご丁寧にも、黒だけインク切れなら他の色で黒を出力するモードもある。

 

そして、カートリッジは公式には顔料インクのみだが、非公式には染料インクが出回っている※自己責任でやろうと思えば驚異的なコストダウンが可能なのだ。

 

そしてハード的に2000年代のプリンタ並みにシンプルなので物理的なメンテナンス性が驚異的に高い。何と液晶画面すらついていない。モーターと通信機構だけだ。

それでもスマホから詳細は細かく設定できるから困らない。

 

家庭用プリンタの裏を知っていれば知っているほど、「良く出してくれたなあ」とメーカーの良心的な仕様に関心するプリンタである。最もカジュアルユーザーには魅力0と思うが。。。

 

本気で「たまにビジネスで大量印刷する」という限られたニーズ以外では「中途半端にインク代が高く、機能が限定的」ではある。仕事で使う私には100点満点だけども。

 

売れない機種でも確実な需要(というかオタク的なうるさい人向け、仕様の裏を知っている人向け)に答えた製品をこっそりとだけと出すあたり、「カラリオ」ブランドでプリンタの社会的ブームを起こしたEPSONとしての老舗の意地を感じる。

 

EPSONはあまりに売れ過ぎたプリンタメーカゆえにその後、ボロボロに追撃されたメーカーだ。ペーパレスが叫ばれる今の時代、年賀状も消滅しつつあるし、もうプリンタ需要がV字回復することはないのだろう。

 

表層的なユーザーはタンクにインク補充型を妄信的に買うだろうが、あれは、スペックしか見ない人向けハードにしか見えない。

 

ハードウェアとは数値以外の総合的な評価で電卓叩かないといかんよなあとブラザーが壊れた時に思った。(ブラザー、カタログ上はすごくいいんだけど、使えば使うほど不満が出る)

 

PX-S505は総合的な仕様が気に入ったので、なるべく純正インクを買って長く愛用しようと思う。

顔料インクで高い高いといってもモノクロ5円未満、フルカラーL版でも50円しない。

コンビニより安い+早い+メンテナンス性が高い、なら私は十分である。

 

※本気でモノクロをバンバン印刷するなら、PX-S505の姉妹機、PX-S155がおすすめだ。レーザープリンターのような廃トナーやドラム交換も不要で、1枚3円以下。安価なモノクロレーザープリンターよりも割り切った仕様で運用が楽だ。

 

安物インクジェットプリンタのノズルを754円で掃除してみる

Brotherのインクジェットプリンタを3年ほど前に買った

仕事で滅茶苦茶使いまくって既に元はとっているのだが、最近、印刷しすぎでプリンタノズルが詰まってきたようだ

インク汚れがノズルクリーニングごときでは解決しない。

ずっと黒や水色がかすれて出てくる。

 

インクジェットプリンタは使い続けていくとインクタンク→パイプ→インクヘッドの経路に古いインクが付着し、スムーズにインクが出なくなるらしい。

 

分解掃除の手間と修理失敗考えると、さっさと買い換えてしまったほうが安いのだがYouTubueではお手軽な洗浄方法(自己責任)が出回っているので、どうせ、捨てる前提でならダメ元で試してみることにした。

 

よくある手法は、Amazonで洗浄液+チューブ+注射器セットを購入し、インクタンクの挿入口にチューブを突き刺し、注射器から溶液を流し込んで経路内インクを物理的に溶解させる方法である。

 

試している人:

youtu.be

 

私の機種はBrother DCP-J978Nで上記動画の方と近い構造と思われる。

多分、同じような手順で成功すると思う。

 

が、オモチャみたいな注射器やチューブ、2ml程度しか使わない溶液をAmazonで1000円も出すのが、どーしても、販売業者の笑顔を想像するとなんだか悔しくなってしまい、「修理後の溶液は他の用途で使う+プリンタ洗浄失敗しても”その目的のためだけ”に買ってないもん」という自分への慰めと言い訳を用意したくなった。

 

ひねくれ者の私が選んだのは、RINREI(リンレイ) のカーボディークリーナー (水アカ洗車用)ストロングバブルってのを買い、プリンタヘッドから浸透させて中のインクを溶解させていくというアグレッシブな方法を選択した。

 

感謝を込めて参考にした動画を紹介しておく。

youtu.be

 

ちなみに、私の愛車は青空駐車場で沖縄のスコールと灼熱地獄を交互に受け、沖縄の潮風にさらされ野ざらしなので水垢なんて生易しい問題ではなく既にもっとおぞましい何かでボロボロの車である。だから実際にはストロングバブルなんて可愛い洗浄の出番はない。なので、本当に単なるひねくれた言い訳だ。普通に洗浄したい人はAmazonで専用キットの注射器セット購入パターンでいいと思う。

 

DCP-J525Nの洗浄をしている方(水垢ストロングバブル+キッチンペーパーだけで掃除)の方法は、DCP-J525Nの頃のBrotherプリンタはなるほど簡単にプリンタヘッダも開閉できていたのだが、最近のBrtoherプリンタ(言うて3年以上前だが)はプリンタヘッダを開くまでの分解がさらに面倒になっている。

 

互換の非正規プリンタインクがソフトウェアアップデートで突然使いにくくなるようにプリンタ販売のビジネスモデルは定期的な純正品の買い替えの誘導させていくことだからDIYメンテナンス方法がネットで広まるのを見てメーカーも構造を微妙に面倒にしていってるぽい

 

個人的にはAppleが機種を長期サポート+新機種も出すがライフサイクルを数年規模+修理キットレンタルまでやってるように、頻繁なモデルチェンジはやめてしまって1つの機種を何年でも売るモデルに移行でいいんじゃないのと思うけど難しいのかな。

 

ちなみに、ブログ執筆時点では洗浄は進行中で未完了だ。

写真は現在進行中のプリンタ掃除。

 

キッチンペーパーにしみ込ませた「水垢とりストロングバブル」がプリンタヘッダからチューブへ逆流し、インクを溶かす。溶けたインクが液化しキッチンペーパーに流れ出てる。

 

この作業が結末として正常動作するかは興味はない。面白いからやってみただけだ。

うまくいきそうな気配だけど分解方法が普通のマニュアルにはないので似た機種を参考に推察でバラして掃除しやすいようにしたり、ストロングバブル(インクを溶かす洗浄液)は換気してても部屋が臭いし、詰まっていたインクはチューブ内からドロッと溶けてキッチンペーパーへ出てくるので汚れで気持ち悪いし、気分の良い作業ではないので、さっさと買い替えが王道だなあと思った。

 

インクジェットプリンタは消耗品なので本ブログを見て「やってみよう」と思った人は、買い替えをおすすめしたい。手も汚れるし、我が家は田舎なので家も大きく室内作業でも溶剤喚起は余裕だが、都会のワンルームなんぞで真似したら近隣から溶液の匂いでクレームきたり、自分自身が苦しむことは必至だ。せめて注射器方式がいい。

あと、本気で印刷しまくる時はレーザープリンタがいい。

 

当時お金がなさすぎてインクジェットプリンタを買ったのだけど、このプリンタで数百万は稼いだけど数千万稼ぐなら業務用レーザープリンタが一番だ。

 

分解してみてメーカーが本気で作ってないと工業高校出身者としてよくわかるオモチャみたいな作りしていた。それでも印刷できるのだからすごいけど。

印刷会社にいたころの何十年も稼働するレーザープリンタや業務用プリンタと比べるとメンテナンス性も設計も最初から短命で壊れるよう設計しているのが随所に分かってよく頑張ってくれたなあという感謝の気持ちと、こんなんに数千円も払ったのかあと勿体ない気持ち。

 

業務用レーザープリンタとて1万ちょいでもモノクロなら十分なものが買える時代だからね・・・

 

プリンタは、夏の新機種が出るボーナス商戦前(春から初夏)に1~2年前の型落ちを店頭処分品やネットの在庫処分品ゲットできれば半額レベルで買えたりするし、最近はネットでのDIY洗浄方法見て、ハードオフで買ったジャンクを洗浄で数千円で売る人もいるし、とにかく数千円出せば即使うプリンタなんて買えれるのだ。

 

DIYするはずだった時間でバイトなり副業で稼ぐなり、あるいは余暇をしっかり休息して本業で稼ぐほうが総額のコストは安い。だから、まあ今回のDIYプリンタ洗浄は完全なお遊びである。合理性ゼロだ。

 

日本では古いプリンタを754円の溶剤+キッチンペーパーでDIY掃除する方法すら、時給換算するとが返って高くついてしまう豊か過ぎる国なのである。掃除自体に合理性はないけど、それを動画で娯楽ネタとしてみたい人は多いようなので、DIY洗浄動画を作って広告収入にすることは割に合うだろうなあ、と思った。

 

 

ドラマ THE DAYS 観た

Netflixのドラマ「 THE DAYS  」を観た。

www.netflix.com

 

現在も進行形の事案の福島原発プラント災害(半分以上は人災)を扱っている実話ベース系としては頑張ってる方だけど、やっぱりエンターテインメントではある。

 

ドラマは有名な吉田調書(非公開だった吉田所長の取調をマスコミが非公式リークしたもの)などを積極的に取り入れているので吉田所長目線の組織や政府への批判的な見解が演出に取り入れられている。

 

一方で、肝心のプラント設備全体としての根本的な災害後の対応の不備や、「当時何が起こっていたか」は触れられていなくて技術者目線ではそっちも注力してくれればもっと面白い作品になったのなあと思った。俳優さん達の難しいテーマの演技には素晴らしいと思うのだけど、技術的考証が物足りない。

 

というわけで、本ブログでは福島原発事故で最近になって分かりつつある驚きの調査結果を簡単に振り返ってみたい。

 

ドラマで描かれている人間の葛藤=技術的には時間の無駄でしかなかった

パラメータ不明で暗中模索する無意味さ

ドラマでは史実と同様に津波ディーゼルエンジンが海水で破損し制御室がブラックアウトする。

その後、ドラマでも史実でも訳も分からないまま=パラメータ不明だが「とりあえず注水」をテーマに全員が動いていく。

 

ドラマとしては満点だ。組織の確執、無理難題を言う上層部、海水で再臨界するんじゃないかと揉める中、現場の強行判断は今では美談になってるらしい。

 

しかし、近年の調査結果では、「実際には注水作業のほとんどが他の配管に分散され秒間にしてペットボトル3本分入っていたらマシ」という見解が出てる。要はシミュレーターで逆算すると「入ってない」という前提でパラメータ設定しないと辻褄が合わないらしい。

ドラマではブラックアウトした配電盤を復旧させ「炉心の気圧や水量」の数値に右往左往するのだが、24時間以内に炉(圧力釜の底)が穴が開いて、燃料が地面に落ちた後のパラメータを見ることはあまり重要ではない、というと伝わるだろうか…?

 

ドラマでは線量の警報を気にしながら突入したり、水素爆発で大けがする様が出る(実際に起きた)があの作業のほとんどが意味が無かったのである。ドラマ演出ではすごい感動的なのだけど。

 

冷静になることの重要さ

ドラマの中で、役所広司演じる吉田所長が現場主義一貫で上層部や政府にケツを見せる迫真の演技がある。実際に、無理難題をいう上層部とのミーティングに切れてサングラスをかけてオラつくやり取りはあったらしい。

ただ、この辺もドラマとしては大変面白いが、技術的には「時間の浪費」であった。

コロナ前の2019年頃のレポートになるが、災害から15時間ぐらいあたりで既に炉心融解が始まっており、燃料棒と炉とコンクリートが解けて混ざったデブリと呼ばれるものが施設のコンクリートに落ちてたのでは?という指摘があるらしい。

チェルノブイリでは決死隊が水冷を試みた。

このおかげで汚染された水蒸気が大気に広がり大規模汚染したように、福島原発も注水した水が汚染され蒸発し大気に広がってると海外で指摘され史実でもドラマでも大勢の外国人が国外へ退去した。

日本人でも西日本へ自発的に退去した人は大勢いる。

 

臨界をビビッて政府も保安要員も必死だが、パラメータが信頼できない中では制御できていないのと同じである。必要なのは避難や、避難後のケアだが、そういったのは今もなおボヤっとしている。誰も触れようとしない。この辺はもっとおおいに糾弾されるべきであろう。

 

ドラマでも史実でも、施設で棒立ちになっている人が大勢、難しい顔してPCで腕組みしたり、やることがないのでアクビするシーンがあるが、実際「さっさと逃げさせる」ことが恐らく重要だったのだ。哀れにも適正な避難勧告されなかった住民を含めて。

 

そして、さっさとプラントを埋めるべきであったのだ。パラメータ不明、制御盤破損、そもそも今もなお炉に近づくことも見ることもできない施設は、とっくの昔に制御できていないのだが、まるでモニュメントのように形を残しておくことの合理性は誰も議論しない。当時の中途半端なアプローチが惰性で続いている象徴である。

 

パラメータの信頼性も失われているのに、とにかく水を入れればいいんだ(その根拠は?炉の状態も見えないのに?)で全員が凝り固まってワーワーしている間に、大量の揮発した汚染物質が大気へ広がっていたはずだが、結局、当時の政権は有耶無耶にしてしまった。復興支援でも風評被害の一点張りで当時の具体的な技術的な検証は海外レポートの方が詳しい有様は昔も今も相変わらずである。

 

この辺はドラマでも切り込めていないので残念だった。

まあ、ドラマの主人公的な役所広司あたりの英雄的に語られていた言動が実質、かえって被害を拡大させていた可能性もあるという近年のレポートはあまりに辛辣なので伏せる判断は理解できる。エンターテインメントだしな。

訳も分からず前に進んだは技術的には「悪手」でしかない。

DBが壊れてる時に編集を行えば復旧の可能性が更に下がるのと同じ、PCがショートしてるのに電源オンオフすれば基盤がもっと壊れる可能性が増えるのと同じ、やってはいけない素人レベルの復旧していたという指摘が10年経過して出つつある現実は今後のより客観的ドラマで指摘されて欲しいところである。

技術は感情論では片付かない。冷静なロジックだけが答えだ。そこにどんな感動的な人間ドラマがあろうと技術には無関係である。

 

明確な問題整理の重要さ

事実、近年あがっているレポートでは、炉心融解が早かったおかげで「勝手に」核燃料がコンクリート層へボトっと沈んでいったおかげで被害が少なかっただけ、という見解もあるのだ。

 

膨大な人的リソース、やり取り、ほとんどが浪費で無意味あったらしい事は今後、ひっそりとレポートにまとめられていくのだろう。「奇跡」はこの世に起きないのだ。

 

パラメータ不明、制御不能、マニュアルにも想定されていない。ドラマ内で実は2話あたりで保安要員たちが叫んでる時点で答えは出ていた。「制御不能であり避難するしかない」

これがシンプルな答えである。

 

とっとと撤退を決め、制御不能になったことを認めた上での、事後処理に徹する。

「何とかやってみます」は心の問題でしかない。それがあの事件の本質だろうし、多分それが公に認めるにはあまりに不都合なので今後も有耶無耶にしていくのだろうと思う。

 

事実を素直に認めて、改善していく、ができないとこじれたままグダグダに進む。

今もなお現在進行形のこのモヤモヤしている問題を切り込んだNetflixを賞賛したい。

 

まあ、ずっとこの件は認めないだろうし、有耶無耶で、余計な美談に花咲かせたがるのだろうけどね。技術的には、ロクでもない現在進行形のグズグズしている話。

 

「教本」が「才能に恵まれた努力家が、愚図な凡人をボコる」本だった話

kindle unlimitedは定期的に月99円~0円のキャンペーンをやる。気が向いたときは、その激安の期間だけ加入して退会を繰り返しているのだが、今回は、なかなか凄い本に出会った。


ある分野での技術というか鍛錬方法について指南している教本であるが、作者(や、その信者)が突撃してきたら面倒なので詳しくは書かないのだが、溺れる人に「なぜ泳げないのか?私は練習なんて必要なかったぞ。理屈で考えるな」と言いながら浮き輪を投げるフリをして棒でつつく脳筋な内容で苦笑してしまった。


序盤から辛口で「基礎とか関係ない」とか「技術はいらん」とか書いてあり、その分野を多少は齧っている身なので「なんか変だな?」と違和感を覚えつつ読み進めると衝撃の告白 ~本人曰く、学生時代にプロデビューしたが学業優先で引退し、普通の社会人でITエンジニア系でご飯を食べつつ副業でこなし、ついに回帰した~ という経歴紹介が唐突にサプライズされる。


なるほど…天才が凡人に頑張れば誰でもできるって言う本ねって苦笑してしまった。

 

 

書いてある内容のすべてが間違いではない。例えば、下記の点は万人に適応できる正解と思う。

  1. ゴールが明確ではないのに漠然と前進してはいけない
  2. 課題と目標を混ぜない。達成可能な次の段階を目標とすべきで、次に何が達成可能か不明なまま夢を目標とするな。
  3. 他人は指導者ではないので批評は程々に受け入れろ。
  4. 常識のない仕事を持ってくる奴は相手にする必要はない。
  5. ビジネスでやるなら契約内容を守れ。感情的になるな。

上記は私が長いポエム付きの武勇伝交じりの煽り文章満載の長文を5つの要点にまとめた「翻訳」であり、実際にこの要点が簡潔には書かれていない。

言わなくていいことを9割ぐらい書いて、その中に、ちょろっと書いているポイントが上記内容となる。

 

この本を手にする人は、私の翻訳結果を即座に理解したいのであり、無双している人の武勇伝が聞きたいのではないと思うけど、敗者をボコるのが趣味なのかもしれない。

 

あるいは純粋な気持ちで教えてるつもりなのだろうけど、本書は凄いヘイト集めそうな恐ろしい本だな、と思った。

 

 

筆者の善意がヘイトを集める?

こういう教本は、どういう考え方をすると豪語しているような印象を与えるか、勉強になる。実績PRと道案内を混ぜたら爆弾になるとかとても学びの多い内容であった。

 

この筆者は、どうも「万人に適応できる要素」と「自身の才能に依存している要素」を全て「一般論」と妄信しているようだ。悲しいことにそれを指摘する身内がいないのだろう。意見を聞かないのか、意見がないからオッケーと判断しているかは知らないけど普通は「これは煽りになるから、やめたほうがいいよ」を誰も言ってくれないのは、中々厳しい環境だ。

 

エリート街道を突き進んで順風満帆だった公人が、組織がミスをやらかし、記者会見で「なんで現場が失敗するのか私も理解できんのですわ、こっちも徹夜で面倒見てるけどホント迷惑」的な失言し失職する時なんかと驚くほど似ている。正論は言葉の暴力になりえるのでわざわざ振りかざす必要がない事は多いのである。

 

本書の場合、「素人の指摘を聞かないことをポリシーとしている」的なエッセイも書いてたので始末が悪い。なぜアドバイスに怒る人が出現するか疑問に思ってもそこは言わなきゃいいのに。

 

 

 泣いている人に、お前は本当に赤い血が本当に流れてるのか?と疑われるような冷淡な人間には率先してなる必要は無いはず

ちょっと前に古くからの友人(社会的ポジションでは上位10%の層に入るようなエリート)が、なぜ一般人はこうも愚鈍なのか理解できないと豪語する自慢に苦笑しながら付き合ったのだが、似たものを感じた。

一応、友人なので「君の成功(正攻法)に異論はないけど、分かってても状況的にできない人や、騙されて知らない人を嘲笑していたら、いつか夜道に刺される羽目になるから慎んだ方がいいよ。敵を自ら作るメリットはない」とアドバイスしたことがある。

 

ずっと連勝しちゃうと、負けてる人やヘタクソが、どうしても不思議に思う気持ちは分かるが、同時に失敗し続けて、惨めな気持ちの人が「持たざる者」として無敵な人として八つ当たりする時の恐ろしさも知ってるから、傲慢は毒だと思うし、ヘイトを集めることはデメリットのほうが多いと私は思う。

 

わざわざ、ヘラヘラしろとか、媚びを売れとは思わないが、格差が広がる社会では不用心さは身の危険を増やす。

 

私は豪語できるほどの成功も実績もないけど、今さらながら言動には気を付けようと思った。

記憶デバイスは脳みそが一番強い

ここ最近、公私ともに勉強する量が増えている

いわゆるリスキリング(Reskilling)...企業のDX(デジタルトランスフォーメーション)戦略において、新たに必要となる業務・職種に順応できるように、従業員がスキルや知識を再習得するために、スタッフを職業能力の再開発、再教育...なんて高尚なお題はない

面倒が嫌いなだけだ。 何度も何度も調べ直すのとか、あれ?って思い出すのが嫌なので効率化を求めると半端な知識を潰し、脳みそに最短経路の回答を作っておくという戦略に自然となるから、それだけだ。

勉強は食事と同じである

普段から鍛えてないなら、離乳食やミルクでないと摂取できないように、鍛錬していないなら、絵本のようなものでなければ学習の入口にすら立てない。当然、絵本は読みやすいが学習できるボリュームは恐ろしく浅く薄い。。。

環境の変化が勉強を駆り立てる

従来の勉強ではペースが間に合わなくなったのは何故か考えると外的要因が大きい。

  • GPTなどのAI支援もある(仕事ではCopilotで1.2~1.4倍の速度でコーディングできるようになった)
  • 体力が回復した:正確に言えば生まれてずっと落ち続けていたので流石に体幹とかヤバいレベルなので鍛え始めたら体力の限界点が持ち直して学習できる量と時間が並行して増大している

いずれも、とても良い事だ。知識は人の可能性を広げる。

いい事だけど従来の方法で限界がきている。

変化が必要だ。

というわけで、どうするか模索していたのだが、MarkDownメモにはじまりOBSIDIANとか使っていたが、使うのをやめた。

OBSIDIANは体力が上がってくると「使いにくい」のだ。PCやスマホはプログラムやデザインの記述にはいいが、脳みそと直結させるdeviceとしては実に表現力が未だ貧相である。絵が書けず、文字もコピペで満足するような人はいいのだろう。

あとOBSIDIANはVSCodeGitHubとかつかっていると、同じことがVSCodeGitHubの単体でもできるので、サービス重複で邪魔になった。

使うサービスは少なくシンプルな方が煩雑になりにくい。knowledge用は、Gitリポジトリ1個増やせばメモ領域としては十分なのだ。

人間はどうしても五感を駆使する記憶の方が強い。

人間はどうしても五感を駆使する記憶の方が強い。

受験勉強を死ぬほどしてもほとんど覚えないのに、旅行で行った風景は鮮明に覚えるように、脳は、五感を駆使する方法が早いのである。

とくに絵や文字も使うし、物理的な手法で記憶力を上げる方法を幾つも併用するの私のようなタイプは、PCというのは五感を限定した狭い領域でしかなく、「うーん、もういいや」となった

例えば、ただ本を読み、学んだ結果のまとめを書くよりも、その日、何を食べ、どんな出来事があり、どんな事を感じたか、エモーショナルな情景をセットにしておき、さらっと本について触れると各段に記憶力があがる。

人と会話しながら読書しておくと尚よい。会話がトリガーで記憶が増すのだ。

脳は不思議で単一の情報より複合的な情報で詰め込むほうが記憶できるのだ。

アナログが強いのはデジタルネイティブ世代じゃないから?

デジタルは30年以上使っても未だに私の場合は、アナログの最大速度には負ける。 古い人間だからなのもあるだろう。もっとも、一般的な同世代に比べたら小学生でブラインドタッチでワープロで作文の下書きを書いていたような子だし、プログラムだって10歳から書いているのだから、普通の同世代よりデジタルネイティブなはずなのだが、それでもこんなもんだ。

iOSアプリが星の数ほど増えても、いまいち、メモアプリやライフハックが流行っては廃れるのはきっと、人間の五感と関係があると私は思う。

まあ赤ちゃんの時からiPad使っていたら違う結論なのかもしれないが、未知は既知で知ることはできないので、その辺は闇の中だ。

Sonniss GDC 2023 – Game Audio Bundle で音楽を作った

忙しくてSonniss GDC 2023 – Game Audio Bundle(44GB超!)を落としていなかった gamemakers.jp

ダウンロードいざ終わると作曲してみたくなった

といってもDTMツールもないのでAudioCityで音源を重ねて遊ぶ

面白いが、何の脈絡もなく音楽作っても「これは何?」になる

そうだ、フォローしていたインディーゲームの「Akairo No Kaii - 赤色の怪異」のPVを作っているというお題でやってみよう!と(勝手に)作り始める store.steampowered.com

できた後に恐る恐るご本人にお話したらブログ公開いいですよ~と優しくOKいただけたのでviemoにもあげてみた vimeo.com

大手ゲームなら勝手にMADアレンジバージョン作ったら公式許可取るのも難しい

インディーゲームは作者との距離感が近いのでこういう時、ホッとする

でも、世界観をぶち壊すPVになっていると思うので、次回からはちゃんと自分のゲームで作ろうと反省した。

GDC 2023 – Game Audio Bundleは素晴らしい素材だね。 みんなにもオススメだ

自作PCが(多分)できるようになった

私は小心者でビビりである。

例えば初めて一人で電車に乗った時は、 ・寝過ごしたら? ・ホームで足を踏み外して頭打って死ぬかも知れないんだよ? ・電車が今日に限って脱線したら…? など、緊張感に満ちた疑問が次々と頭を過ぎり、背中は冷や汗だらけ、心臓は高鳴り、新しい場所に連れてこられてビビりまくる猫のようにビクビクする。

ちなみにビビりで高所恐怖症なので、スカイツリーに地上が見下ろせるガラス窓には腰を抜かしたが、そこに子供たちがダッシュできてジャンプするから本気で命乞いしたこともある。

ビビりだと自作PCができない

こうした性格のため、自作PCは「壊したらどうしよう?」という不安で長年手を出せなかった。工業高校出身というのに自分でも呆れるほどであった。ちなみに私の専攻学科は電子機械である。大丈夫か、私。

しかし、最新技術を駆使したインディーゲームで3Dを使うには、それなりのスペックが必要で、ついにビビりちらかしていてた私にも限界がきた。 私はどーしても3Dを駆使したい。2Dゲームはもう散々作ったことがある(Windows98時代)ので3Dじゃないと嫌だ。

しかし、既製品で全て揃えるには、膨大なコストがかかる。コスト削減のためにも、自作PCを避けて通ることはできない…Oh...GPUだけGeForce 3070Ti買ってしまい、退路も断たれた...GTX1080Tiじゃ遅かったんだもん..

ネジ回しから始まった2年の修行

私はビビりな上に不器用である。小学校では有名人だった。折り紙で鶴が折れない、美術で果物を作る課題でよくわからない異形を作る、家庭科でエプロン作るのに雑巾のような布切れが生まれる、陶器の体験学習では皿でも湯呑でもなくなぜかカレールーを入れる壷を作ろうとして失敗して粘土の塊が焼かれ、女子は悲鳴を上げた。

もう小学生の頃のような見栄を張っても仕方がない。目の前には購入時10万以上もした高価なGPUが鎮座している。自分は不器用な人間と認め、修行するしかない。まず「ネジ回しを覚える」ところから始めた。気分はさながら映画ベストキッドの主人公だ。空手を教わり強くなるぞ。まずは掃除から?違う、ネジの規格からだ。ドライバーのサイズの名称がM4なのか、へぇ?(※こんな人でも工業高校出身です)

ネジの規格を覚えたらPCを何度も組み直すことを繰り返した。

私は戦争映画が好きである。 なんか、戦争映画だと銃を恋人にしろとかどうとかいって教官をトイレで撃つほどまで熟練(フルメタルジャケット)する過程で、銃を解体して組み立てていたな?と思い出す。

そこで兵士になった気持ちで、ネジの規格を覚えたら執拗にPCの解体と組み立てをしつこく繰り返した。ついに頭がおかしくなったのかと嫁さんが不安になって止めにきても繰り返した。

解体の回数を重ねるうちに、SSDの配置やファンの位置など、PCを効率的に冷却する方法や安価なケースでも冷却効果をあげるための王道的な方法があることも知った。

ファンの位置を変えたり、CPUファンをアップグレードすることでCPUの平均温度が15度以上も下がった。

新品マザーボード買ったら初期不良で苦しんだこともあった。 しかしその経験で、マザーボードが動作しない時の対処法を学ぶ機会にもなった。それからマザーボードが不動の時も落ち着いて対応できるようになった。

マザーボードまで慣れてくるとPC全体の配線パターンもわかってきた。 長年SSD交換ぐらいしかしなかったノートPCの内部構造も興味がわいてきた。分解して解説するYouTuber動画などを参考に基本的な構造を覚え、ノートPCもバラバラにして任意のパーツを交換できる程度には成長できた。

疑似科学やいい加減な主張との情報戦

勉強していると中には根拠が疑わしいオカルト的な情報もあった。それらを排除し、科学的に正しい情報に基づいて自作PCを行うには膨大な検証を重ねる必要があった。

自作PCを否定する情報に悩んだこともある。 BTOに無茶苦茶詳しいどうやらどっかのBTOメーカーの経営者の匿名の主張ブログである。曰く、最近のPCはそこそこの性能あるから素人に最適解は至難であり自作PCはロマンだと。試行錯誤するからコストメリットはないというである。この主張は検証を重ねて嘘だと確信もした。

実際に自作してみると節約になることが多い、言うほど試行錯誤にコストはかからん。なぜなら今の時代、失敗した人はネタで動画をすぐアップするからである。動画には悲惨な失敗した人の阿鼻叫喚でいっぱいだ。それを避ければいいのだ。

一度、自作スキルが身に付けば、中古PCを直してチューンアップすることも、新品で既製品以上の性能を得る時にも、あるいは保証期間外で故障したノートPCを安価に直すときにも自作PCのスキルは発揮される。

一度自作に慣れると性能も安価で納得できるものが作れることが多い。

自作PCスキルを身につけることでパーツを高く売る方法も分かったし、買い替えコストを大幅に減らせるようになった。それから、広告の煽りに強い耐性を獲得できた。これは事実を知っているので無視できるという意味だ。

失敗もあった。2万円程度のCPUのピンをまげてしまった。 しかし、ピンの直し方を覚えたし、それを教訓にし、その何倍もする高価なCPUでは自信をもって慎重な取り扱いができるようにもなった。

総評すれば、失敗以上に成功のリターンが大きかったと言えるし、自作PCスキルは、趣味や仕事に役立った。

ChatGPT曰く「今の時代、情報が誰かの利益のために捻じ曲げられた嘘へ誘導する情報は多い。」そうだ。アイツがそう言うと誰よりも説得力がある。不確かことをもっともらしく言う人、自分で試してもないのに嘘を本当かのように言う人は多いのだ。

混沌とした時代においては、情報に翻弄されないよう、身に着けた技術が増えると自分を助けてくれるのだ。私はそう確信している。

ゲームつくりたい

はじまり

沖縄ではPlayStation5もXBox X|Sいずれも入手困難。(21年12月時点)

 

ところで、県外は売ってるの?とTwitterで調べてみると、XBOXはヨドバシでなら在庫販売しまくっているらしいと知る。

 

Twitterでそれをぼやいてみたら、ヨドバシなら近所にあるしゲーム機買わないから買ってきてあげようか?という優しいフォロワーの方が現れる。

XBox series X の ゲーム遊び放題サブスクの Game Pass は魅力的だし、宝くじレベルの抽選も心が折れていたので、お言葉に甘えてXBox series Xを買ってきていただいた。(送料も本体代もきっちりお支払いしたのだけど、お菓子まで頂いて何だか貰い過ぎた感)

 

Game Passで最近のゲーム事情を調べ始める

片っ端から落として、作風やトレンドなどを見ているうちに、とんでもないものを見つける。

 

Project Wingmanとの出会い

jp.ign.com

 

youtu.be

 

おお、エースコンバットをフォロワーしたようなゲームか、どこの大手だ?と思ったら、「個人」で、なんと約2年でしあげたという。え?

しかも一人で2年で?はあ?

gamecloud.net.au

 

恐ろしいことにプログラムもほとんどコーディングしなかったという。

www.gametomo.co.jp

なにそれ。Unreal Engineのブループリントなら、教材も整っており至れりつくせりだったと言う。

本当に?調べれば調べるほど、どうも本当らしいと分かってきた。

 

タイミングというのは重なる①

Unreal Engineを使ったノー・ガンズ・ライフをネトフリで見ていて、映像美に唸った。(2期の殴り合いエンディングとか大好き)

youtu.be

 

タイミングというのは重なる②

XBOXで無料配布されていたUnreal Engine 5のデモでXBoxでここまでできるの?とゲームエンジンの進化に驚く。

youtu.be

 

Unreal Engineしゅごい

というわけで、ゲーム開発をしたくなった。

かつて私がゲーム作っていた時代(高校生)ってWindows98の頃だ。

 

当時の愛機:

COMPAQ PRESARIO 1230
液晶:12.1インチDSTN(1,677万色表示が可能、解像度800×600)

HDD:2.1GB

メモリ:96MB(標準32MBを増強した)

CPU:MediaGX 233MHz(当時はノートPCにしてはそこそこ良いスペックだった)

 

私の時代はMPEG2とまMP3なんて便利な圧縮技術もなくPNGがOSで標準サポート外とか、そもそもスマートフォンもないし、高速インターネットもない時代だ。

ゲーム作らなくなってSEGAXBOX互換機でインターネット対応機を作らせて欲しいとMicrosoftにお願いして断られたから自社サービスはじめたとかいうドリームキャストすらまだ世に存在しない時代…

 

なので、いきなりUnreal Engineの機能をみてもポカンとしている。

え?これ全部、できちゃうの?だらけ。

 

おろおろしながらも、ゲームは作りたいので、手探りで勉強をはじめている。

いつかできるといいね!


当分は、駄文日記と思うけどね!